自分がいちばん時間をかけてきたことは何か
3/18(土)
相田みつをさんのことばに、「いちばん大事なものにいちばん大事な時間をかける」という言葉があると聞いた。
ということは、これまでいちばん時間を注いだことに、自分が何を大切にしているのかを紐解くヒントがありそうだ。
私がいちばん時間をかけてきたことは、自分探しだと思う。
後悔するほど30代40代は仕事に時間を費やしたが、
それは仕事で自分の生き甲斐や存在意義を見出せると思っていたからだ。
自分の好きなことで成功して、生き生きキラキラしている人にとても憧れたけれど、でも自分は何がしたいのかもよく分からなかった。
自分は何が向いてるのか、何をしたら生きがいを感じられるのか知りたかった。
30代までは仕事を転々と変えたりもしてみたけれど見つからなかった。
幸せにはカタチがあり、自分を定義できるものであるはずと思っていたから、何かを成し遂げなければという謎のプレッシャーと闘っていた。
ずっとその「何か」という実態のない幻想を追いかけていた。
まだまだ自分は冒険の入口に立っていると信じ、きっと何かやってくれると期待して今の自分を否定する。
50歳になった今は、自分を大切に扱うことがいちばん大事なことだと思っている。
自分を大事に、丁寧に扱い、労わる。
それは今のそのままの自分にオーケーを出して受け入れること。
それがずっと出来なかった。
50歳になって、ようやくできるようになった。
自分にオーケーを出せたら、まわりに存在するものすべてが大切に思え、感謝できるようになった。
許せなかった他人が許せるようになった。
分かるまで30年ほどかかったが、一生分からないままでなくてよかったと思っている。